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【医療】平成27年度第4回研修会

平成27年度 第4回医療事業部研修会が開催されました。以下に内容を報告いたします。

日 時:平成28年2月20日(土)  10:00~15:30
場 所:熊本市医師会館
1.講義 10:00~11:30 『診療報酬改定に伴う管理栄養士業務のあり方』
講師:公立学校共済組合九州中央病院栄養科主査
日本栄養士会医療事業部企画運営副部長 渡辺 啓子 先生
 質疑応答 11:30~12:00  
2.講義 13:30~15:00 『炎症性腸疾患の病態と治療』
講師:久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
炎症性腸疾患センター教授 光山 慶一 先生
3.報告・連絡 15:00~15:30  

渡辺先生のご講演

国が目指す超高齢社会、診療報酬改定内容、改定内容をふまえた栄養管理の方向の内容にてご講義いただきました。
超高齢社会で国が目指す方向性はコミュニティケア。生活圏域での「プライマリケア」を中心とした総合的医療介護サービスの提供とのことでした。
医療と福祉が連携して、「急性期以後」、特に慢性疾患を持つ高齢者を、住み慣れた日常生活圏域で支える「地域包括ケア体制」を確立することの必要性などお話しいただきました。
次に、4月から改定される診療報酬の内容について、詳しくご説明いただきました。
栄養に関する診療報酬上の主な改定は下記の通りです。

 

医療栄養食事指導の対象及び指導内容の拡充
1、外来・入院・在宅患者訪問栄養指導の対象にがん、摂食・嚥下機能低下、低栄養の患者に対する治療食を含める。 
2、指導には長時間を要することが多く、より充実した指導を適切にする観点から、外来・入院栄養食事指導料について、指導時間の要件及び点数の見直しを行う。
3、在宅で患者の実情に応じた有効な指導が可能となるよう、指導方法にかかわる要件を緩和する。
医療進行した糖尿病腎症に対する運動指導の評価
医療入院時の経腸栄養用製品の使用に係る給付の見直し

 

また、平成28年度から高齢者のフレイル対策として栄養、口腔、服薬などの面からの高齢者の特性にあった効果的な保健事業として、専門職(管理栄養士、歯科衛生士、薬剤師、保健師など)による保健指導等の支援をモデル実施するとのことでした。
※効果検証を行い、平成30年度からの本格実施を目指す。
「病棟の栄養管理をしっかり行い、そして在宅に出ていきましょう。」と渡辺先生が言われたように、これから「在宅」へと栄養士の活動の場も広がっていくことが期待されます。
急性期、回復期、在宅と栄養管理も連携していくことが大切であるとのことでした。また、高齢の療養患者様と接するにあたり、コミュニケーション能力を磨く必要性も改めて感じました。

医療医療

 

光山先生のご講演

光山先生に炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎とクローン病の病態、臨床症状、診断手順、治療法(薬物療法、栄養療法)、さらに腸内環境の改善に有効とされるプロバイオティクスやプレバイオティクスなどについても詳しくご講義いただきました。
炎症性腸疾患は厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されている原因不明の慢性非特異性腸炎で、最近患者数が急激に増加しているとのことでした。また、若いうちに発症することが多く、発症すると完治させる治療法がないことなど説明していただきました。
治療目標は大腸がんや再発を防ぐ「内視鏡的な寛解期」を目指すとのことですが、治療により一旦寛解期に入っても再び消化器に炎症が生じることから、再燃、再発を予防するために長期にわたる治療が必要となるとのことでした。

 

薬物療法が主体の潰瘍性大腸炎に対し、クローン病は薬物療法とともに栄養療法も有用と位置づけされているとのことでした。
長く治療を続けられる患者様に対して安心して食べていただける食事作りを支援していくことの大切さを感じました。

医療医療

 

今回は医療事業部の今年度最後の研修会でした。
雨の降る一日でしたが200人を超える参加者で、会場は溢れんばかりでした。お二人の先生方には最新の情報をご講義いただきました。
先生方への質問も多数出されるなど活気あふれる充実した研修会となりました。これからの栄養業務にも大変役に立つ内容であったと思います。
渡辺先生、光山先生、ありがとうございました。