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【医療】平成27年度第5回糖尿病療養指導研修会

テーマ「糖尿病と癌」

日 時 : 平成 28 年 3 月 6 日 (日)
場 所 : 熊本県立大学(講義棟2号館・中会議室)
午前の部 講演1 「糖尿病とタバコ」~禁煙で血管の老化を予防する~
講師 熊本市立熊本市民病院 藤本 恵子 先生
  講演2 「糖尿病患者と癌を併発患者への服薬指導・管理」
講師 公立玉名中央病院 向井 光一朗 先生
午後の部  特別講演 「がん治療で糖尿病患者さんが損をしないために私たちができること」
講師 国立がん研究センター中央病院
総合内科 大橋 健 先生
  ワークショップおよびロールプレイング 講師 国立がん研究センター中央病院
総合内科 大橋 健 先生

藤本恵子先生のご講演

禁煙で血管の老化を予防するという内容にてお話がありました。
先生は小学校や中学校でも 実験を通しながら、「タバコの害」についての理解を深めるために活動もされておられました。
実験映像のビデオを観ながら、喫煙は、血管にさらなるダメージを与え動脈硬化の進行を早めることを学びました。
また、短時間に効果的な禁煙支援法「5Aアプローチ」と行動変容ステージごとの支援について、さらに禁煙動機(やってみよう!)を高める方法「5R指導法」を活用し、その人の関心ごとや個別性に合わせたメリットからの動機づけが重要であるということを学びました。
禁煙補助薬、禁煙外来、くまもと禁煙推進フォーラムのHPの紹介など多岐にわたりわかりやすくご説明して頂きました。糖尿病患者の喫煙は大きな問題であり、医療従事者にとって禁煙支援は避けて通ることのできない課題であると改めて感じました。

 

向井光一朗先生のご講演

薬剤師としての立場よりがんを併発した患者への服薬指導・管理の内容についてお話がありました。
糖尿病患者ががんに罹患した場合予後が悪くなり、疾患・部位に関係なく術後の死亡率も高くなるということでした。
症例をそれぞれ提示して頂き、がん患者の症状に合わせた薬の使い分けが大切であると学びました。
ステロイド治療では、治療開始1年以内に5~25%に糖尿病が発症することなど、ステロイドによる血糖上昇の機序についてお話を頂きました。
また、進行がん患者における倦怠感や食欲不振の対処としてステロイド点滴をすると60%以上の食欲不振に効果があり症状緩和ができるが、2~6週間しか効果が持続しないということでした。
緩和ケア移行後も血糖モニタリングは必要なこと、糖尿病療養指導士としての関わりなどたくさんのことをわかりやすく説明して頂きました。

医療医療

 

特別講演

大橋健先生のご講演

糖尿病によるがん罹患リスク上昇の機序、がん患者の糖尿病管理と患者への糖尿病療養指導、周術期や化学療法時、がん終末期の留意点、さらに免疫チェックポイント阻害薬についてと たくさんの症例を通し幅広くとてもわかりやすく説明して頂きました。
日本人糖尿病患者の死因第1位は悪性新生物であり、糖尿病患者は非糖尿病患者に比べてがん死亡リスクが上昇すると報告されているそうです。
我が国では、糖尿病は全癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌のリスク増加しており前立腺癌リスクは減少しているとのことでした。糖尿病によるがん発生促進メカニズムとしてインスリン抵抗性とそれに伴う高インスリン血症、高血糖、慢性炎症、アディポサイトカインなどについて学びました。
さらに糖尿病患者のがんを見逃さないことが大切であると症例を提示しながら、膵臓癌による糖尿病を見逃さないゲートキーパーで あるようにと教えて頂きました。免疫チェックポイント阻害薬(オプシーボ)は、私達が聞き慣れない薬ですが、劇症1型糖尿病の発症のリスクがあるとの報告でした。
ワークショップおよびロールプレイングでは、2人一組で患者、医療者側となり患者のインフォームド・チョイスについて学びました。

医療医療

 

藤本恵子先生、向井光一朗先生、大橋健先生ありがとうございました。